校長室より
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赤城特別支援学校について
赤城特別支援学校の全体的な特徴を紹介します。
○赤城特別支援学校は、どんな学校ですか? 入院などで学習ができなくなっては困りますね。そこで、入院していても学べるよう、県内各地域の8か所の病院に学校が設置されているのです。 ○どのように学ぶのですか? 本校では、群馬大学医学部附属病院に隣接した校舎がありますし、同病院内にも教室を設置しています。他の病院でも、病院内(あるいは敷地内)に教室を設置しており、教師が常駐して通常の学校と同じ内容の授業を行います。(ただし、保健体育など教科によっては、病状に合わせて内容を変更するなど工夫して行う授業もあります。) 授業は、児童生徒の病気の状態などを考慮しながら医療関係者とよく連携し、できるところから進めます。また、退院するときのことを考え、スムーズにもとの学校に戻れるよう、前籍校とよく相談をしながら学習を進めます。 ○生活のめあてになるよう、いろいろな行事も行います。 可能ならば、病状や体調に配慮しながら看護師等の同行を得て、校外施設見学等の体験的な学習を行います。同様に、校外での写生会も行ったりします。 また、日々の学びの成果の発表として、年に1回、各教場で学習発表会を開催します。保護者や病院関係者はもちろん、前籍校の皆さんにも来場いただくなど、皆がつながり、皆で支える学校生活となるように取り組んでいます。 |
子どもたちが治療に立ち向かうことは大変なことですが、それでも学び続ける中で、がんばる自分に自信を持ち、支える人々に感謝しながら、楽しい学校生活を送れるよう、私達教職員も一丸となって応援していきたいと思います。 |
退院すると、前籍校(入院前に通っていた学校)に戻ります。 |
小・中学部では年間約170名以上の児童生徒の転出入があります。指導に当たる際は前籍校と密接に連絡を取り合っています。 特に、病気になることによって授業を受けられなかった期間の学力の補完に力を入れています。そのために、個々の児童生徒の学習進度に合わせた個別指導も行っています。個別指導の最大のメリットは、児童生徒一人一人が違った学び方ができることにあります。そして、それは「わかる」「できる」という実感の伴った学習を可能にします。ですから、県立赤城特別支援学校の授業には、「あっ、そうか」「なるほど」とうなずく姿、学習内容について的を得た質問をする姿、教師の示すいくつかの例を基に類推して自分なりの結論を導き出す姿、などがよく見られます。 |
教科学習の他に、「自立活動」という時間があります。 |
病棟(主治医・看護師等)と連絡を取り合って、病気の回復、克服に向けて、病気の理解や生活上、気をつけなければならないことなどを学習します。また、病気や治療による生活上の制限をはじめ、入院生活や学習上の遅れなどの不安を解消するための活動も行っています。 |
病状等によって、病室から院内教室へ通学できない場合は、ベッド上で学習をしています。 |
このように、赤城特別支援学校は教育や指導を通して、病弱の児童生徒を支援している学校です。したがって、いつ、どういう児童生徒が転校してきても、すぐに質の高い教育サービスができるように体制を整えています。学校という場所は、一人一人の児童生徒が認められ、今の自分に自信を持ち、明日へのよりよき生き方を求めるところであります。ですから、本校の教室には、受容的、共感的な雰囲気があふれ、すべての児童生徒が「今日の学びを喜び、明日を楽しみにする学校」にするために、教職員が一丸となって努力しています。 |
沿革 |
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校章・校訓 |
環(わ)の形は、校訓「学ぼう、明るく 仲よく 元気よく」を表しています。環の中心部は、赤城特別支援学校という校名にちなみ、群馬県を代表する赤城山を、本校からのぞむ姿でデザインしたものです。また、校章は、裾野が長く雄大で美しい赤城山のように、ゆったりと包容力があり、高い知性と丈夫な体と美しい心を持ったスケールの大きい人物に育つようにという願いを象徴しています。
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校歌